変形性膝関節症の原因って？改善策や靴の選び方とは？

関節の骨の表面は骨同士がただ擦りあっているだけではなく、軟骨がクッションのように覆っています。

そんな関節の骨は年齢が上がると水分やしなやかさが徐々に失われます。また、クッションの役割をする軟骨が変形したり、すり減ったりしてしまうため、関節に痛みが出るなどの不調が現れるのです。

20代・30代の若い年代の方で、激しいスポーツや膝に負担がかかる重労働をしている場合は、半月板や靭帯の損傷が原因と考えられます。

たとえば、スポーツ選手や配送業、引越し業者など、膝に負担がかかるポーズを多く行っている場合です。

2.膝のズキズキは「変形性膝関節症」が考えられる

加齢とともに関節の軟骨がすり減ったり、変形が起きたりすると痛みが出てきます。こういった症状は「変形膝関節症」であることが考えられます。初期は姿勢を変える時や、いつもより歩いた日の夕方などに痛みや不調を感じることが多いようです。

ここで、変形膝関節症の治療について触れます。症状が軽い方の場合は、消炎鎮痛作用のあるシップや塗り薬、内服薬を使います。また、膝関節内にヒアルロン酸の注射を行うこともありますが、変形が進むと効果があまり見られません。

通常は3ヶ月ほどの間に、「減量と筋力トレーニング」「飲み薬や関節注射」を行いますが、これを続けても半年以上痛みが続き、その後も繰り返す場合があります。日常生活で、立ち上がる、階段を降りる、歩くといったちょっとした動作のたびに痛みがあるようでしたら、手術を検討する必要があります。

40代くらいになってくると、仕事や生活状況に関係なく軟骨に多少のひび割れが起こります。とくに女性はなりやすいと言われていますので、今までにない痛みや不調が続いたら病院を受診してください。目安としては膝のズキズキが1～2週間続いたら受診しましょう。

また、ストレッチも取り入れ筋肉や膝の腱、関節を柔らかくすることも大切です。ここで簡単なストレッチをご紹介します。

①椅子に座った状態で、膝を伸ばします。
②だいたい床から10cmくらいのところで両足を上げてみましょう。その状態で5秒間ほど力を入れます。

この体操は両足それぞれ行います。1日3回で30回ほど行うことを目安にしてください。こちらを3ヶ月継続しますと、ひざの不調が少し軽減できます。

関節にはコラーゲンが非常に重要な役割を果たしています。運動により、体内でコラーゲンの生産が増え、関節に栄養が行き渡ります。

一般的に販売されている靴には長さの記載はありますが、幅の記載がない場合が多いです。自分の足の幅が靴と合っているか、正しく計測して選んでください。その際に、かかとがしっかり固定されている靴であることが重要です。かかとは衝撃を吸収するクッションの働きをします。

また、1日の間でも足の状態には変化があります。そのため毎回履くときに調整ができるように紐靴を選びましょう。これらは市販のウォーキングシューズでも選べますが、一番良いもの、自分に合った靴をオーダーで作ってもらうことが最適です。自分に合っている靴を履くと、地面からの衝撃を減らし、疲れにくくなります。そういった靴を選ぶと、長い時間立っていたり、歩いたり、同じ姿勢が続いても、膝への負担は軽減されます。